シーデクセマ(CEDXM)とは、木造軸組工法住宅に関する建築意匠CADとプレカット生産CAMとの相互のデータ連携を目的として構築された標準的なファイルフォーマットです。
2000年度より林野庁補助事業として取り組まれ、その後はCEDXM評議会(2003年設立)を経て、2008年6月より特定非営利活動法人としてシーデクセマを受け継ぎ、今日に至っております。
本評議会は、シーデクセマの維持管理と更新、普及にむけた開発とサポートのための活動を目的とし、構成メンバーはCADベンダー(意匠、構造、プレカット)、資材加工・流通、住宅生産、情報、サービスなどに携わる関連事業者によって組織、運営されています。
当初のCAD/CAM間のデータ連携は、プレカット加工に際しての入力手間やミスの低減など、直接的な効果につながる利用が中心でしたが、昨今は次のような局面での活用でも広く認知されるようになりました。
その背景には、住宅生産に関わる情報の重要性がより高まってきたことが挙げられます。生産諸段階における情報間の整合性、管理・保存にも厳格性が求められるようになりました。その意味では生産段階初期に生成され、加工される軸組構造情報の反映が極めて大きな役割を果たすことになります。言うなれば木造軸組住宅の生産履歴情報の基幹をなすものと言えます。
また、2014年より耐震性能評価ソフトwallstatとの連携に積極的に取り組んでまいりました。シミュレーションによる見える化効果をより向上させるべくCEDXMファイルの更新を進めてきました。
CEDXM-wallstat連携による耐震性能評価の見える化の意義は、実際に建築される加工部材のデータに基づいたシミュレーションであるという点です。
より安全・安心のための見える化を目指し、耐震性能評価にととまらず関連の情報、さらには機能や組織との連携をはかることによって、基幹となるデータの信頼度を高めるとともに、関連のサポート体制の整備にも努めてまいります。